「出場できること自体が花火師にとって大変名誉なこと」
この言葉からも長野えびす講煙火大会が「出世煙火」とも言われ、誕生して以来非常にレベルの高い煙火大会でありつづけてきた様子がうかがい知れる。今年で99回を数える長野えびす講煙火大会は平成9年から紅屋青木煙火店と信州煙火工業の2社(いずれも長野県)が打ち上げを担当している。青木煙火店と言えば完成度の高さでは他者の追随を許さない、ほとんど完成の域に達したとまで言われる割物花火を打ち上げることで有名な煙火店だ。今年は大曲・土浦への参加は見送ったものの第17回やつしろ全国花火競技大会の10号玉の部では見事優勝している。一方の信州煙火は今年の土浦全国花火競技大会の創造花火の部において作品名「鳳凰」でこちらも優勝を収めている。絶妙な色使いや型物花火に定評がある。そしてこの2社の共演に花を添えるがごとく途中で開催される第13回全国十号玉新作花火コンテストにて全国の有力煙火店15社が腕によりをかけた新作花火を惜しげもなく投入してくる。
それじゃさぞかし混雑しているだろうと思いきや情報を収集してみた限り混雑度はさほどひどくないらしい。それもそのはず11月も下旬にさしかかる長野の夜、「晩秋の長野えびす講煙火大会」と銘打ってみたものの気候区分は明らかに初冬。寒風吹きすさぶなか震えながらわざわざ花火見物をするのは花火マニアか他社の打ち上げを見学しに来た同業者くらいらしい。地元の住民は家の2階の窓から花火を見物し、打ち上げ場所付近には群衆がいないのがえびす講煙火大会の特色と言われている。だから夕方でも十分いい場所が取れるとのこと。ゆっくりでいいのであればわざわざ新幹線を使うこともない。帰りこそ時間の都合長野新幹線を使わざるを得ないが(一方で長野新幹線があるおかげで関東圏の人が日帰りで来られるのも事実)行きは時間的余裕もあることから鈍行の旅をすることにした。それでも家を出たのは朝の8時。鈍行で行くとなるとそれなりに時間がかかる。高崎経由で信越本線に乗りかの有名な碓氷峠を越える。海抜387mの横川駅、その次の軽井沢駅の海抜は一気に上がって939m。それも両駅はたかだか11kmしか離れていない。日本の鉄道の難所の一つに数えられているこの碓氷峠越えには当然の事ながら従来の電車では登り切ることは出来ない。それゆえ横川駅に到着した列車は機関車2両を最後尾に増結して押し上げてもらいながら坂を上り、反対に軽井沢駅に到着した列車は先頭に機関車2両を増結してその重量を生かした粘着運転方式でブレーキをかけながら坂を下る。横川駅・軽井沢駅では機関車の連結・切り離し作業が常態化しその間の停車時間を生かして駅弁の「峠の釜飯」が飛ぶように売れたというのはあまりにも有名な話だ。
とはいっても電車で超えていたのは今となっては昔の話。1997年に長野新幹線開通に伴い横川-軽井沢間の在来線が廃線になって以来もっぱらバスでの代行輸送が行われている。それもそのはずで新幹線開通に伴い特急が廃止になると残るは鈍行だけだ。ほとんど乗客もいないのに面倒で金のかかる機関車の増結・切り離し作業なんてやってられないというのが本音だろう。かくしてこの区間は廃線になり代わってバスの代行輸送となったわけである。それでも横川駅では現在もホームで釜飯が売られているし駅を降りてすぐ隣に「峠の釜飯」のおぎのやの本店がある。駅前にも線路跡が残されていて当時の様子をわずかではあるがうかがい知ることが出来る。
横川駅旧4番ホームには当時客車を牽引していた機関車EF63が現在も留置されている | このレールもかつては前方にそびえ立つ碓氷峠を越え軽井沢までつながっていた |
そんなこんなで電車とバスを乗り継ぐこと6時間半、ようやく目的地長野に到着した。時刻は午後2時半を回ったところだ。ここから一路長野大橋近くの犀川第2緑地を目指す。距離にして1km強あるだろうか。20分も歩くと視界が開けてきて長野を囲む雄大な山々が目に飛び込んできた。土手には何台か三脚が並べてあるくらいで斜面は場所取りをしている人もほとんどいない。人の少なさとは対照的に屋台の数の多さがひときわ目立つ。かつてこれほどまで屋台の数が多い花火大会はあっただろうか?端の方にある屋台はすでに肉眼では確認することができない。
花火の打ち上げ場所は目の前の河川敷になるようだ。土手から距離にして約150〜250mといったところか。時折雷が打ち上げられおおよその打ち上げ場所と風向きは確認できる。また河川敷という場所柄からか打ち上げ場所は結構ばらけている。というわけで観覧場所は特に限定されていない。あとは風向きとの相談になるだろう。ただ土手という性格上平地の部分は少ない。撮影目的で平地に三脚を立てたい人は土手の上の道路沿いか土手の下に降りて屋台の手前ぐらいしかない。あと未確認ではあるが両端にある橋のたもとの部分にあるフィールドは立ち入りが出来るかもしれない。それ以外の人は必然的に土手の斜面に陣取る形になるだろう。
大会本部でパンフレットを購入するついでに土手沿いの道を散策してみた。すると他の花火大会ではお目にかかれないような状況に出くわしてすっかり当惑させられてしまった。夏の納涼花火大会ならばクーラーボックス持参という光景はよくお目にかかれるが、ここえびす講煙火大会ではクーラーボックスの代わりにカセットコンロと鍋という組み合わせになる。その光景を見る限りここで花火が上がると予想するのは困難を極める。気を取り直してしばらく歩いてみると今度は電気ごたつで家族団らんという場に出くわした。なるほどこれなら防寒対策はバッチ・・・え、電気ごたつ?!肝心の電気は?電気コードをたどっていくと小型の自家発電機に・・・。晩秋の煙火大会は夏の花火大会の感覚をことごとく打ち砕いてくれる光景であふれかえっている。
そんな異次元の空間が広がる土手を降り、屋台沿いの道路を歩いていくと壁で囲われた一角が視界に飛び込んできた。よく見ると机と椅子が並べられてある。机の上には缶ジュースだろうか、2つずつ置かれている。どうやらここは有料観覧席のようだ。有料観覧席は土手の手前にあるのでより花火に近いところで観覧できる。それだけ迫力も大きいに違いない。ただこれといった暖房設備は見当たらなかったので防寒対策は必須だろう。
今回は土手の斜面に陣取ることにした。打ち上げ場所を真正面にとらえる地点だ。風は左から吹いてきているから真正面かやや左側に陣取れば煙の心配はいらないだろう。ただ録音にとって風は大敵なので念のためスポンジは付けておく。ちなみにマイクは今回もWM-61A改だ。晩秋の信州は日暮れもはやい。特に土手には投光器も街灯もないので日が暮れれば屋台とその近辺にある投光器の明かりだけが頼りとなる。マイクやカメラのセッティングは明るいうちにある程度行っておかないとすぐに手元は真っ暗になってしまう。セッティングが済んだら今度は防寒対策にとりかかる。日が暮れると体感温度もぐっと下がってきた。ふと振り返って土手の上の道路を見るとたいまつがくべられている。こたつといいたいまつといいよほど冷えるのだろう。こちらも待ってましたとばかりにカイロを取り出しフード付きジャンパーを着込んだ。
一時期に比べれば観客の数もだいぶ増えたらしい | 明かりがともると屋台の数の多さもひときわ目立つ |
開始直前とあって最終チェックは入念に行う。特に撮影に関して、今までの経験から判断する限りNikonのCOOLPIX5200が搭載している打ち上げ花火モード(シャッタースピード4秒、F=4.8、感度50)で綺麗に撮影できるのはせいぜい一発ものくらいで連発やスターマインでは必ずと言っていいほど露出オーバーで白く潰れてしまう。NDフィルターはほぼ必須だ。そこで「富士山麓須走の大花火」あたりから市販されているNDフィルター、ND2(絞り1目盛)とND4(絞り2目盛)を持参するようにしたのだがこれがまたくせ者。コンパクトデジカメとあって外付けレンズを装着するようなねじ切りなんぞあるわけがない。当然NDフィルターは片手でレンズの前にかざし、もう片方の手でシャッターを切るという原始的な撮影方法で臨んできたわけだ。しかし季節は巡って晩秋の長野、寒さに震える手で2時間もNDフィルターを持ち続ける勇気はさすがに湧かない。そこで今回は適当な素材を使ってデジカメのレンズの鼻先にNDフィルターを固定するアダプタを自作してみることにした。目にとまった素材は日用品売り場で見つけた洗面台用のゴミこし(120円なり)。ゴミが流れ込まないよう排水溝に置いてある金網のことだ。くぼんだ底面の部分を切り落とすとデジカメのレンズの鼻先がすっぽり入る穴ができた。これでゴミこしがデジカメに固定できる。あとはゴミこしの反対側の枠の部分にNDフィルタをテープで固定すれば完成。ND2は自作アダプタに常時固定しておき光量に応じて適宜ND4をかざすことにした。
録音に関しては同じマイクとレコーダーで何回も経験を積んできていることから比較的余裕もあった。「須走の大花火」ではATTを20dB、ボリュームは8〜9で十分ダイナミックレンジ内に収めることが出来た。今回も距離に関しては須走のとき同じかやや遠いくらいだ。よって須走と同様にATTを20dB、ボリュームは8にして録音に臨むことにした。しかしこの慢心が後に大きなミスにつながろうとはこのときはまだ露にも思わなかったのである。
時刻は18:00をまわりいよいよ花火の打ち上げの時がやってきた。開会は信州煙火による大スターマインによる幕開けだ。打ち上げ場所はちょうど正面。必死にシャッターを切る。ちなみに長野えびす講煙火大会は2時間という比較的長い時間をかけて全ての玉を打ち上げるが現場に居合わせてみるとこれまた意外と打ち上げのテンポが速い。観客を飽きさせまいとする主催者側の取り計らいなのだろう。そのせいかシャッターを押すのに必死で録音のチェックまではなかなか気が回らなかったのである。多少息つく暇が出来たので録音状態の確認をしてみると・・・シマッタ!レベルオーバーだ!なんと「須走の大花火」のときと同じセッティングにしていたところここえびす講では見事にレベルオーバーしてしまっていたのだ。これには焦った。急いでボリュームを8から5まで絞る。何がいけなかったのだろうか。距離などの条件は須走とここで大差ないはずだ。強いて上げれば気候の違いか?詳細は忘れたがどこぞのサイトで「夏と冬の花火では音の迫力がまるで違う」という記述を見かけたことがある。気温が低く湿度も低い冬の方が煙の発生が押さえられ花火の色もより鮮やかに見えるとはよく言うが、音に関しても同様のことが言えるのだろうか?気のせいかここえびす講の花火の開発音は腹にズシリ響く。ボリュームは抑え気味の5としたわけだが後日聞き返してみるとそれでも一部音の割れたところが散在していた。気温と湿度が音に与える影響は不明だが、録音時にちゃんとモニターをしてこなかったつけが回ってきたことに変わりはない。今回のことを教訓に今後は入念にチェックをすることにしよう。
玉の良さに関しては素人の私が多くを語るべきでは無いだろう。一般に言われている良い玉の条件;玉の座り(頂点まで上り詰めたところで開発するのがよしとされる)、形、星欠けの有無、消え入り。「これらは大変良かったです」とは素人でも言えるがえびす講をその一言で片づけてしまうのには抵抗が感じられる。ただ素人意見ではあることは重々承知の上だがこの長野えびす講煙火大会を初めて見た感想を忘れてしまわないようこの場を借りて文章として残しておきたい。
まず青木煙火に関して。一般的に良い玉の条件とされているものを満たしているだけでなく多重芯ものも多く投入してきた。私が確認できた限りでは最大で四重芯が投入されたようだ。No.63で打ち上げられた四重芯花火の撮影に成功したが残念ながらシャッターを切った瞬間にブレて一部画像が乱れてしまった。また四重芯をくっきりと写真に残すため開発後2秒足らずで露光を遮断している(Nikon COOLPIX5200の花火モードのシャッタースピードは4秒固定なので2秒たったところで黒いスポンジでレンズを覆った)。そのため一番外側の引き火(ほのかなオレンジ色)の部分がまだ明るい火に着火していないこともご了承頂きたい。その代わり中央から白く明るい芯の部分、赤い部分、黄色い部分、青い部分、そして外郭の和火の部分と四重芯−色の境界線が4本ある−ということが比較的わかりやすい写真が撮影出来たと思う。ブレによる写真の乱れに関しては作者の方や打ち上げに携わった方々に重ねてお詫び申し上げたい。
次に双璧をなす信州煙火に関して。信州煙火と聞いてまず特筆すべきは中間色をふんだんに使った絶妙な色使いと「鳳凰」に代表される型物花火にある。土浦全国花火競技大会創造花火の部門で優勝した「鳳凰」を今回も惜しげもなく投入してきた(No.27)。スターマインの中でさえ「鳳凰」を数多く投入してくるサービス精神には頭が下がる。これまで多くの煙火店は日本の代表的な花火−菊・牡丹−に代表される「真円」を目指してきた。いかに丸く開き、いかに芯の数を増やし、いかに同時に消え入るか。「鳳凰」に代表される新たな潮流はこの極致を崩すことから始まり、その対局に位置する型物花火という新たな分野に果敢に挑戦しようとしている。
No.16 第13回全国十号玉新作花火コンテスト
本煙火大会の特徴なのが途中に全国十号玉新作花火コンテストが開催されることだ。全体を通じてメインで打ち上げを担当するのは青木煙火と信州煙火の2社でいずれも長野県の煙火店だが、このコンテストだけは全国から集まった15社が競技の形をとり10号玉を打ち上げる。なお打ち上げる玉は1発だけ。打ち上げる方も見る方も(撮る方も)この1発に全てをかける。ちなみにプログラムを見る限り10号玉以外に共通のルールは見当たらない。割物有り、型物有りのコンテストのようだ。
後々の参考とするため15社全ての10号玉を撮影したが私の未熟さゆえ残念ながら中には完全にタイミングを逸してしまった写真もある。特に使用しているコンパクトデジカメの仕様上4秒以上シャッターを開けることが出来ないので冠系の花火はほとんどその全体像を収めきれていない。打ち上げを担当された煙火店の方々には深くお詫びするとともにこのページを見て長野えびす講煙火大会に少しでも興味の湧いた方がいるならばここにある写真が全てだと思わず、是非プロの方々が撮影した秀逸な写真をご覧になっていただきたい。私が撮影した写真とプロの方々が撮影した写真を比べてもらえれば、作り手の腕次第で生きも死にもする花火が芸術であるのと同様に撮り手の腕次第で生きも死にもする花火写真もこれまた歴とした芸術であることを実感することが出来ると思う(>_<)。
なお審査結果は次の通りであった。
最優秀 | 12.マジカル芯錦冠菊 |
大曲花火化学工業(有) |
---|---|---|
優秀 | 11.UFO(宇宙人出現) |
(有)伊那火工堀内煙火店 |
金賞 | 8.ファンタジック・フラワー |
(有)関島煙火製造所 |
来年の全国の花火大会ではここで見かけた10号玉が打ち上がるかもしれない。
ちなみに今回の新作花火コンテストでひとつ気になる作品を見つけた。現地で観覧した時は気づかなかったが帰ってからデジカメで撮影した写真を改めて見てみると、No.15(株)イケブンの作品”シャンデリア〜夜空の幻想曲”にどこか見覚えがある。過去花火大会で撮影した写真を見直してみると・・・見つけた、「富士山麓 須走の大花火」の最後尺玉50連発の中に登場した一発と酷似している。
15.シャンデリア〜夜空の幻想曲 (株)イケブン |
尺玉50連発の中の一発 |
第99回 長野えびす講煙火大会 | 富士山麓 須走の大花火 |
そういえば「富士山麓 須走の大花火」は残念ながら打ち上げを担当した煙火店まで分からなかった。もしやと思い「イケブン」と「須走の大花火」で検索をかけてみたところ・・・やはりあった。花火人-hanabibitoさんという方が管理人の花火の杜というサイトのDiaryの中で次のように触れられている。
富士山麓 須走の大花火
[大会データ] |
やはり「富士山麓 須走の大花火」の打ち上げを担当したのも(株)イケブンだったようだ。今回の新作花火コンテストでは入賞こそ逃したものの『シャンデリア〜夜空の幻想曲』と名付けられたその繊細で美しい花火は須走でも長野でも一際異彩を放っていた。コンテストに投入するような玉を惜しげもなく打ち上げていたわけだから改めて「富士山麓 須走の大花火」の質の高さを実感させられる。一時期はデジカメで写真を撮ろうと専念するあまり肝心の花火そのものを見ていないことに気づき撮影は止めるべきかと悩んだが、こうしてみると芸術的な価値は皆無かもしれないが記録として写真を残しておくのも後々面白い発見につながることがあるので有意義なことなのかもしれない。
打ち上げのテンポが適度な早さだったので2時間という時間もあっという間に過ぎていった。後半こそ風が弱まり煙に悩まされたりもしたがそれでも花火の醍醐味を存分に味わえた素晴らしい煙火大会だった。この時期の長野は氷点下を下回ることも珍しくないくらい寒いらしいが花火大会終了後の気温は9℃だった。本来はもう少し気温が低い方が花火も綺麗に見えるらしいが外で観覧する分にはこのくらいの気温の方がありがたい。それも一因なのか観客の数も例年になく盛況だったと聞く。
帰り支度をしているとふとレコーダーに目がとまった。なんとケースにビッシリと結露しているではないか。よく見ればレコーダーだけではない、マイクケーブルや撮影用に持参したNDフィルターまで結露している。土手の草地という場所柄気温が下がるとどうしても湿気が増すのだろう。暖かいといってもやはり初冬、結露を拭き取るタオルを持参したり場合によっては機器を暖めながら花火に臨む必要があるかもしれない。
帰りは日赤病院前から出ている臨時シャトルバスで長野駅へと向かった。ここからは長野新幹線を使っての帰宅となる。こうして関東地方に住む人間が日帰りで観覧できるようになったのは長野新幹線が開通したからという理由もあるが、主催者側の取り計らいで午後6時に始まって午後の8時には終わるという比較的早めのプログラムが組まれているのも大きな理由である。少しでも煙火大会を良くしようとする主催者側の努力は、良質の玉を打ち上げようとする煙火店の尽力と並んで大きく評価されるべき部分ではないだろうか。
それにしても・・・帰宅後録音した音を聞いてまたガックリ。割れに割れているだけでなくクリップした後しばらく音が小さくなる現象まで発生している・・・。冬花火をなめてたらとんだしっぺ返しを食らってしまった。なかなか初心者の域を脱しきれない自分に嫌気も差してきたが悔やみ続けても埒があかないのでこの失敗は次へのステップアップへと役立てることにしよう。
さて、気を取り直して以下に第99回長野えびす講煙火大会のプログラムを掲載しておこう。”プログラム名・玉名”のリンクをクリックすると写真を見ることができる。その下にMP3アイコンやFlacアイコンがあればクリックすることでそのときの音を聞くことが出来る。レコーダーはPMD670で、マイクはWM-61A改のステレオAB録音で統一してある。”煙火店”にはそのプログラムで打ち上げを担当した煙火店の名前が記載されている。なお分かる範囲で各煙火店へのウェブサイトへのリンクを貼っておいた。最後の「打上時刻」は玉の打ち上げが開始された時刻(時:分:秒)を表している。時刻入りで撮影した写真のプログラム名・玉名解析の一助になるかもしれない。なお途中の第13回全国十号玉新作花火コンテスト(番号で言うと16番)に関しては玉名に関するアナウンスが開始された時刻を採用した。実際の打ち上げはそれからワンテンポ遅れてからとなっている。
番号 | プログラム名・玉名 | 煙火店 | 打上時刻 | |
---|---|---|---|---|
開会 | 大スターマイン | 信州煙火工業(株) | 18:00:21 | |
1 | 花束 | (株)紅屋青木煙火店 | 18:02:52 | |
2 | 十号玉八号玉七号玉三段打 | 信州煙火工業(株) | 18:03:31 | |
3 | 八号玉七発早打 | 信州煙火工業(株) | 18:04:13 | |
4 | 十号玉十発一斉打 | (株)紅屋青木煙火店 | 18:05:30 | |
5 | スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 18:06:21 | |
6 | 八号玉五発早打 | (株)紅屋青木煙火店 | 18:07:35 | |
7 | 十号玉三段打 | (株)紅屋青木煙火店 | 18:08:30 | |
8 | 七号玉六発早打 | (株)紅屋青木煙火店 | 18:09:26 | |
9 | 十号玉対打 | (株)紅屋青木煙火店 | 18:10:24 | |
10 | 大スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 18:11:37 | |
11 | 十号玉八号玉七号玉五段打 | 信州煙火工業(株) | 18:13:15 | |
12 | 八号玉五発早打 | 信州煙火工業(株) | 18:14:25 | |
13 | 八号玉七号玉二段打 | 信州煙火工業(株) | 18:15:23 | |
14 | 十号玉五発早打 | 信州煙火工業(株) | 18:16:02 | |
15 | 大スターマイン | 信州煙火工業(株) | 18:17:23 | |
16 | 第 13 回 全 国 十 号 玉 新 作 花 火 コ ン テ ス ト | |||
1 | 昇り曲導付夕暮れの松島 | 新潟煙火工業(株) | 18:26:18 | |
2 | 昇り曲導付四重芯錦冠菊 | (有)篠原煙火店 | 18:27:58 | |
3 | Sun Flower(サンフラワー) | (株)山内煙火店 | 18:29:07 | |
4 | 昇り曲導付八重咲き菊紋様 | (有)菊屋小幡花火店 | 18:30:11 | |
5 | 輪になって遊ぼう | (有)太陽堂田村煙火店 | 18:31:01 | |
6 | クリスマスイルミネーション | (株)齋木煙火本店 | 18:31:46 | |
7 | 昇り曲付雪の華 | (株)ホソヤエンタープライズ | 18:32:51 | |
8 | ファンタジック・フラワー | (有)関島煙火製造所 | 18:33:49 | |
9 | 昇り曲付和火に小割浮模様 | (有)菅野煙火店 | 18:34:42 | |
10 | 芯入菊に柳花車 | 筑北火工堀米煙火店 | 18:35:38 | |
11 | UFO(宇宙人出現) | (有)伊那火工堀内煙火店 | 18:36:40 | |
12 | マジカル芯錦冠菊 | 大曲花火化学工業(有) | 18:37:46 | |
13 | 晩秋の艶 | (株)丸玉屋小勝煙火店 | 18:38:48 | |
14 | 昇り曲付芯入錦冠菊 | (株)小口煙火 | 18:39:39 | |
15 | シャンデリア〜夜空の幻想曲 | (株)イケブン | 18:40:35 | |
17 | 大スターマイン | 信州煙火工業(株) | 18:42:28 | |
18 | 十号玉三段打 | 信州煙火工業(株) | 18:44:02 | |
19 | 八号玉六発早打 | 信州煙火工業(株) | 18:44:53 | |
20 | スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 18:46:15 | |
21 | 十号玉五発早打 | 信州煙火工業(株) | 18:47:25 | |
22 | 七号玉七発早打 | (株)紅屋青木煙火店 | 18:48:36 | |
23 | 花束一斉打 | 信州煙火工業(株) | 18:49:43 | |
24 | 十号玉八号玉二段打 | 信州煙火工業(株) | 18:50:15 | |
25 | 大スターマイン | 信州煙火工業(株) | 18:51:21 | |
26 | 七号玉十発早打 | (株)紅屋青木煙火店 | 18:52:44 | |
27 | 十号玉八号玉七号玉五段打 | 信州煙火工業(株) | 18:54:09 | |
28 | スターマイン | 信州煙火工業(株) | 18:55:17 | |
29 | 十号玉八号玉七号玉五段打 | (株)紅屋青木煙火店 | 18:56:34 | |
30 | 八号玉五発早打 | 信州煙火工業(株) | 18:57:26 | |
31 | 十号玉対打 | 信州煙火工業(株) | 18:58:30 | |
32 | 大スターマイン | 信州煙火工業(株) | 18:59:32 | |
33 | 七号玉七発早打 | 信州煙火工業(株) | 19:01:27 | |
34 | 十号玉三段打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:02:20 | |
35 | 大スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 19:03:10 | |
36 | 十号玉対打 | 信州煙火工業(株) | 19:04:37 | |
37 | 八号玉七発早打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:05:17 | |
38 | 八号玉十発一斉打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:06:26 | |
39 | 大スターマイン | 信州煙火工業(株) | 19:07:06 | |
40 | 十号玉八号玉七号玉五段打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:08:24 | |
41 | 十号玉五発早打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:09:37 | |
42 | スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 19:10:46 | |
43 | 十号玉三段打 | 信州煙火工業(株) | 19:12:15 | |
44 | 八号玉七発早打 | 信州煙火工業(株) | 19:13:03 | |
45 | 大スターマイン | 信州煙火工業(株) | 19:14:35 | |
46 | 十号玉対打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:16:59 | |
47 | 八号玉七発早打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:17:32 | |
48 | スターマイン | 信州煙火工業(株) | 19:18:44 | |
49 | 七号玉十発早打 | 信州煙火工業(株) | 19:20:42 | |
50 | 八号玉三段打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:22:00 | |
51 | 大スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 19:22:52 | |
52 | 十号玉八号玉七号玉三段打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:24:41 | |
53 | 八号玉五発早打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:25:37 | |
54 | 十号玉対打 | 信州煙火工業(株) | 19:26:37 | |
55 | スターマイン | 信州煙火工業(株) | 19:27:38 | |
56 | 十号玉六発早打 | 信州煙火工業(株) | 19:29:28 | |
57 | 八号玉八発早打 | 信州煙火工業(株) | 19:30:31 | |
58 | 十号玉対打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:31:46 | |
59 | 大スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 19:32:46 | |
60 | 十号玉対打 | 信州煙火工業(株) | 19:34:31 | |
61 | スターマイン | 信州煙火工業(株) | 19:35:11 | |
62 | 八号玉七発早打 | 信州煙火工業(株) | 19:37:15 | |
63 | 十号玉三段打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:38:26 | |
64 | 大スターマイン | 信州煙火工業(株) | 19:39:26 | |
65 | 十号玉五発早打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:41:53 | |
66 | 十号玉八号玉五段打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:43:04 | |
67 | スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 19:43:59 | |
68 | 七号玉七発早打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:45:36 | |
69 | 十号玉対打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:46:39 | |
70 | 大スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 19:47:57 | |
71 | 十号玉六発早打 | (株)紅屋青木煙火店 | 19:49:42 | |
72 | スターマイン | 信州煙火工業(株) | 19:50:54 | |
73 | スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 19:52:22 | |
74 | 大スターマイン | 信州煙火工業(株) | 19:53:36 | |
75 | 大スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 19:54:53 | |
76 | 大スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 19:56:31 | |
77 | 大スターマイン | (株)紅屋青木煙火店 | 19:58:33 | |
打止 | 十号玉十発一斉打 | 信州煙火工業(株) | 20:00:34 |