花火感

忘年熱海海上花火大会 - 空中ナイアガラ
「一生その仕事に打ち込めば、人生には何かが残るものである。画家なら絵が、作家なら作品が…。しかし花火師に残るものは誇りと心意気だけだといっていいだろう。花火を記録し、その美しさを余すところなく表現するということはむずかしい。・・・(中略)・・・開いた花火の星の色彩が次第に、しかも微妙に変化して最後にポツンと消える。それにが加わり、花火大会の雰囲気が加わる。このすべてを完全に伝えられる表現方法が果たしてあるだろうか。」
小勝郷右著『花火-火の芸術』(岩波新書)

はじめに

花火大会の魅力をわずかでもいいから伝えることができたら・・・

収録技術が発達した今、花火は写真や動画といった様々なメディアに記録できるようになりました。でも実際の花火大会の会場にいるとそれらだけでは語ることの出来ない何かをじるのです。無数の人々が一堂に会し花火に興じることで生じる熱気や興奮といったものでしょうか。当サイト花火感ではそれらを媒介するものをと考えました。録音のためのレコーダーとマイクを担いで各地の花火大会を観覧しています。収録したデータは観覧記にて公開してみました。花火大会の感想を綴った簡単な観覧記も添えておきましたので併せてご堪能下さい。

当サイトを通して見逃してしまった花火大会であれば雰囲気を肌で感じてもらい、観覧したことがある花火大会であればそのときの感動を今一度呼び覚ます一助となれば幸いです。