片貝まつり花火大会(十日)

浅原神社秋期例大祭奉納大煙火


観覧日時2017年9月10日(日)
19:30~22:05
天候晴れ
主催片貝町煙火協会
煙火店有限会社片貝煙火工業
下車駅JR上越線
小千谷駅 バス30分
観覧場所新潟県小千谷市
浅原神社桟敷席
パンフレット

朝9時起床。雑用を済ませつつインターネットカフェ近くにある銭湯でひとっ風呂浴びる。昨日重い撮影機材を担いで這いずり回ったことで悲鳴を上げた体を湯船でいたわっているとあれよあれよと言う間に時間が過ぎていき、結局銭湯をあとにしたのは12時を大きく過ぎたころ。12時40分長岡駅発片貝行きのバスに乗らないと真昼の三尺玉間に合わないんすけど(;^ω^)。銭湯から徒歩15分かけて最寄りのバス停に向かい時刻表を見てみると・・・バスは1時間に2本のみでそのうちの1本はさっき出たばかり。はい、この時点で真昼の三尺玉に間に合わないことが確定しました、本当にありがとうございました(´・ω・`)。結局徒歩で長岡駅前向かい、そこから1時間遅れで片貝行きのバスに乗車。バスに乗っている間に三尺玉が上がったらしいが全く気付かなかった。

浅原神社近くにある実物大四尺玉レプリカでも有名な臨時物産センターではポスター付き花火番付、各種お土産を扱っている。以前に羊羹を買ったのもここ。今年は片貝の地酒その名も「四尺玉」を買ってみたい。そうそうポスター付き花火番付も買っておかなければ。が、なんとポスター付き花火番付は完売だった。昨日(9日土曜日)の需要が想定を超えていたらしい。10日は何度も観覧してきたが完売は初めてのこと。恐るべし土日開催・・・。さて土産の方だが臨時物産センターは22時30分ごろまで開いてるというので花火の後に買いに来よう。

臨時物産センター
各種土産物が揃っている臨時物産センター

つぎは夜食の調達。このあと夜行バスで帰るから今のうちに食料を調達しておかないと次の日の早朝まで飯にありつけない。浅原神社の参道の出口のすぐ脇に商店がある。去年はそこでおにぎりを調達したがなんと今年は店じまいしていた。シャッターの張り紙によると片貝まつり直前の8月に閉店したのだとか。良くある典型的な田舎の個人商店でありながら片貝祭りのときの店内はものすごい混雑でレジでは何人もの高校生のアルバイトを雇っていたのを思い出す。いろいろ思い入れのあるお店なだけに残念。別の場所で食料を調達しなくては。両脇に所狭しとテキ屋がひしめく通りを進んでいくと小さな総菜店を見つけた。赤飯と白玉を売っているようだ。今日の夕食はここで調達しよう。赤飯1パックと白玉3個を購入する。

総菜店
総菜店にて夜食を調達

買い物を済ませると結構いい時間になっていた。そろそろ桟敷席に戻るか。浅原神社の入り口に差し掛かったときのこと。玉送りの屋台を見送る観客の中に車椅子に乗ったお婆さんが3,4人混じっていた。そばにヘルパーさんとおぼしき付き添いの人もいるので老人ホームから来られたのだろうか。屋台の音頭(「囃子(しゃぎり)」と呼ぶらしい)に合わせて必死に手拍子を送っている。今は車椅子に乗っているお婆さんたちもかつてははっぴを着て、笛を吹き、唄を歌いながら屋台を引いていたのではないだろうか。そしてそのそばにはまだあどけない子供が親に肩車されながら行き交う屋台をじっと見つめるいる。この子もいずれはっぴを着、笛を吹き、歌を歌いながら屋台を引くことだろう。空間だけでなく時間においても人生を交錯させてみせる。片貝まつりだからなせる技だ。

屋台
屋台を見送る人々にも様々な思いが詰まっている

天気予報通りの快晴の中、片貝まつり二日目夜の部が開幕した。昨日に比べれば幾分寒さも和らいだ感がある。ただ風は昨日よりもさらに弱い。今日は残念ながら昨日以上に煙に悩まされることになりそうだ。

二日連続で片貝花火を観覧するのは初めてのこと。普段はあまり気にしなかった9日と10日の違いも気にとめてみる。前日9日は片貝まつりでは初となる時差式花火がふんだんに投入された。その分千輪ものがやや少なくなったかな、という気がしていたが10日は千輪ものをちょくちょく見かけたような気がする。気のせいかもしれない。もちろん時差式花火は9日・10日両日とも打ち上げられていた。そうそう、かつての片貝まつりでは考えられなかったことだがプロポーズ花火も打ち上がっていたな。これも時代の流れか。

風が無いから煙が捌けない。三尺玉は何とか見えたが四尺玉は一つ前の番付に煙が大量発生するスターマイン(?)が控えていてひやひやさせられる。案の定大量の煙が発生したが奇跡的にも微風が吹いてくれて煙りを右に押し流してくれた。10日の四尺玉は昨日とは打って変わって二段咲き千輪。大輪の花を見事二重に夜空に散らしていった。9日の菊ものの四尺玉、10日の二段咲き千輪、一度に両タイプの四尺玉を堪能できて実に満足満足o(^-^)o

そうそう、夜行バスに乗る前に物産センターに寄って土産を買うんだった。が、なんと帰り支度をして物産センターに向かったらもう店じまいしていたorz。片付けに手間取ったこと、帰りは屋台の通行が優先となるので雑踏で足止めを食らってしまったのが原因か。10日の真昼の三尺玉を見過ごして、ポスター付き番付を買い損ねて、お土産まで買い損ねた。二日間も片貝まつりを観覧できるという気の緩みが招いたのだろう。ま、快晴の中二日間も片貝まつりを堪能できたんだからよしとするか。

通りのテキ屋の撤収作業が始まり、桟敷の明かりが落とされる。屋台は笛太鼓を鳴らし、各々の町内への帰路に就く。電飾で着飾った屋台が視界から消え、囃子(しゃぎり)もやがて聞こえなくなる。あたりは静寂に包まれ、夏の終わりを惜しむ虫のか細い鳴き声が聞こえなければ思わず空虚感に押しつぶされてしまっていただろう。祭り一色に染まった片貝町にも明日からは秋が訪れる。冬が終わり、春が過ぎ、夏が終わりかける頃にはまた屋台が通りを練り歩き、大輪の花が夜空に咲き誇っているに違いない。

徒歩20分ほどかけて関越自動車道の片貝バス停へと向かう。夜行バスが来るまでの30分ほどのあいだに遅い夕食を済ませる。乗り場へと続く階段に腰掛け、昼間買っておいた赤飯(といよりおこわに近い感じ)と白玉をほおばる。冷めていてもこれだけおいしいのだから熱々のときに食べたらもっとおいしかったはずだ。そして白玉。ゆで卵と見まがうほどツルツルした食感に思わず言葉を失う。素晴らしい総菜屋を見つけた。次回からはここで食料を調達しよう。

白玉
白玉おいしかったよ♪

と、そのとき階下の小道に一台の車が止まり人が降りてきた。「仕事頑張ってな」。見送られているのはまだ若い女性で話しかけたのは兄弟とおぼしきこれまた若い男性。車を運転してきたのはご両親か。忙しい仕事の合間を縫って片貝まつりのためにふるさとに一時帰省したのだろう。この乗り場から出る夜行バスは池袋・新宿行き。女性は関東地方で単身働いているのかもしれない。近くに実家があるにも関わらずわざわざ夜行バスに乗って都心に戻るということは月曜日の朝から出勤するつもりか。まだ新人でおいそれと休みが取れないのかもしれない。久しぶりの故郷はくつろげただろうか。仕事はきつくないだろうか。一家の短いやりとりから情景がありありと脳裏に浮かぶ。いずれにせよ片貝まつりが無ければこの時期に実家に帰ってくることは無かったはず。仕事や結婚、転居で一度は散り散りになってしまった知人を、親友を、家族を、たぐり寄せて再会させてしまうのも片貝まつりだからこそなせる技なのだ。

そんなこんなで夜行バスが到着。1台目が女性専用バスで次に来た2台目が自分が予約したバス。日曜日に走る夜行バスは計2台のようだ。土曜日に観覧した去年は女性専用バスも含めて計4台走っていた。やっぱり土曜日の方が観客は集中するのね。というわけで人生初となる片貝まつり二日間連続観覧はこれにて無事終了。めでたしめでたし・・・

と行きたかったところだが帰宅して録音データを確認してみたところ不可解な現象を確認。左マイクの音量がやけに小さい。それでいて花火が炸裂したときのピークは左マイクの方が大きかったりするから訳が分からない(´・ω・`)。右マイクに合わせて左側の音量を上げればピークはさらに増大し、右マイクに合わせて左側のピークを抑えれば左側の音量はさらに落ちる。なんとももどかしい…。前回の古河花火大会のときと基本構成は変えていない。ただ古河花火大会のときは予想以上に音量が大きかったため今回はレコーダーの入力をマイク入力からライン入力に変更している。マイク入力よりライン入力の方が感度が低いことを利用したわけだ。自作のマイクプリアンプ内で-10dB分だけ信号強度を抑えた上でライン入力に入れた。レコーダーPMD670のボリュームは4(最初5にしていたが三尺玉で左側マイクがレベルオーバーしたので4にダウン)。変更点はそれくらいだ。何かまずかっただろうか。あるいはマイク入力のときは問題は顕在化しなかっただけで以前から問題は抱えていたのか。うーん、謎だ。

一方で三尺玉・四尺玉といった大玉の開発時の不自然な波形潰れは今回観測されていない。ピークが不自然に潰れる現象はようやく克服できたようだ。ピーク潰れの現象はレコーダーに過大入力を入れていたことが原因であり、マイク側で潰れていたわけでは無いということが確定した。それだけに左右の音量のアンバランス現象は残念。原因は何だろうな・・・。

使用機材一覧
写真-
映像TOSHIBA A5529T
レンズ
フィルタ
-
レコーダーPMD670
マイクWM-61A改
録音方式ステレオAB録音
録音レベル4.0
level controlmanual
ATT-10dB
ウインドシールド茶こし+ストッキング
備考ドレイン側定電流回路を使用。
基板上でATTを-10dBに設定した。

一言コメント

旅の落書き帳です。記念に一言どうぞ。

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