片貝まつり花火大会(九日)

浅原神社秋期例大祭奉納大煙火


観覧日時2017年9月9日(土)
19:30~22:05
天候晴れ
主催片貝町煙火協会
煙火店有限会社片貝煙火工業
下車駅JR上越線
小千谷駅 バス30分
観覧場所新潟県小千谷市
浅原神社桟敷席
パンフレット

毎年9月9日、10日に開催される片貝まつり。例年この時期の片貝はたいてい雨に降られるものだが今年は天気予報によれば両日とも降水確率0%で快晴とのこと。とりわけ今年の夏は記録的な天候不順に見舞われ多くの花火大会が雨に降られてきた中での両日終日快晴予報である。しかも今年は運良く土日に重なった。これで行かない理由を見つけろというのが無茶な話。片貝まつりでは初となる9日10日両日観覧の決定が下された。

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真昼の三尺玉が打ち上がるのは二日目の10日。今日(9日)の日中は特に花火は上がらないのでゆっくり現地入りしよう。というわけで15時13分JR上越線小千谷駅着。ここからバスで片貝まで向かう。15時台のバスに乗ったが地元の学生さんに加えて花火観覧客もいるからか車内は結構混雑していた。16時過ぎに片貝二之町臨時バス停着。祭り開催中の町内は通行規制されるため片貝郵便局のすぐ裏のこの場所が臨時バス停となる。

片貝二之町臨時バス停
片貝二之町臨時バス停

臨時バス停で下車し、すぐ脇にある打ち上げ用の筒のモニュメントとそこで記念撮影をする人々を横目で見つつ会場である浅原神社に向かう。今回は事前に桟敷席のチケットを入手することが出来たため9日10日どちらも桟敷席から観覧することができる。かなり前方の席でここまで打ち上げ地点に肉薄した場所で片貝まつりを観覧するのは初めてだ。

桟敷席の入場ゲートを通過しようとしたとき脇の机の上にチケットらしきものがあるのに気がついた。このチケットはなんだろう?そう思って係の人に聞いてみると写真撮影席のチケットだとか。1枚3,000円とのこと。写真撮影席、そう去年はここから観覧した。写真撮影席であってもそこは桟敷エリア内にあるため桟敷席券が必要、そう聞いたので去年は桟敷席券をわざわざ手配した。写真撮影席券でも写真撮影席に入場できたとは・・・。ちなみにこの写真撮影席券、今年は販売しない予定だったがあまりにも多数の要望が寄せられたため急遽今年も販売することになったとのこと。来年以降売るかどうかは不明らしい。ちなみに9日夕方の時点で9日と10日の写真撮影席券が若干残っていた(10日は残り1枚)。

こんな情報を耳にすると今年の写真撮影席がどうなってるのか気になってくる。早速偵察してみよう。去年は桟敷席の左側にあった写真撮影席は今年は桟敷席右後ろに大転換されていた。桟敷席赤席に逆Lの字型にへばりついている。そしてなにより目の前に桟敷席(目線以上の高さ)があるからとにかく見えない、見えない…。だからか立ってる三脚はどれもゴツくて背の高いものだ。クーラーボックスを踏み台代わりにして背丈を稼いでる人もいる。こんな状況だからか今年の写真撮影席は16時まで場所取り禁止にされていた。花火をまともに撮影できる数少ないスポットを巡って熾烈な場所取り争いが発生するのは必至だ。のんびり場所取りしていた去年とは打って変わって今年の写真撮影は結構大変そうだ。

写真撮影席
今年の写真撮影席。目の前の桟敷席によって視界をかなり制限される
写真撮影席(立て札)
写真撮影席は16時前の場所取りは禁止

さて、片貝まつりの環境をざっとレビューしよう。桟敷の観客は浅原神社近くの山肌にへばりつきながら観覧することになる。だから桟敷席は遠目には段々畑のように目に映る。尺玉は桟敷席前方のお墓のさらに向こう側にある畑から打ち上げられる。打ち上げ地点はどの桟敷席よりも標高が高い。さらに二尺玉以上の大玉は山の峠を越えた先にある畑から打ち上げられる(らしい)。二尺玉以上の打ち上げ地点は桟敷席からは見えない。そして山の形が屏風状になっているため片貝の花火は反響で独特の音がする。「川の長岡」、「海の柏崎」と並んで越後三大花火大会の一翼を担う「山の片貝」を今日は存分に堪能しよう。

日も傾いてきた。今年は赤席(右側)前方から観覧する。すぐ近くにスピーカーがあるからアナウンスもよく聞こえる。今年から赤席前方に仮設トイレが設置されたようだ。早くもトイレ待ちとおぼしき長い行列が形成されている。ちなみ以前は片貝小学校の校庭にスピーカーが設置されてたようだが去年に引き続き今年も片貝小学校の校庭にはスピーカーは設置されない。片貝の名アナウンスを聞きたければ桟敷席か浅原神社横の観覧席まで来る必要がある。

浅原神社横の観覧席
浅原神社横の観覧席(18時)

19:30分。雨の心配を全くすることなく打ち上げが開始される。これだけ打ち上げ地点に近いと直接音が勝ってせっかくの片貝独特の反響音を堪能できないのでは、と思ったが杞憂に終わった。桟敷席前方からも反響音は十分堪能できる。尺玉は盆の端に手が届くのではと錯覚するほど頭上で炸裂する。これか、これが桟敷席前方で味わう片貝まつりか!

天候に恵まれるといい風にも恵まれたいと思うのが人間というもの。だがあいにくいい風が吹いているとはいいにくい。物量勝負の還暦スターマインのときは奇跡的に右向きの風が吹いて煙を吹き飛ばしてくれたがそれ以外は終始無風か弱い向かい風。だからか煙だけでなく灰も飛んでくる飛んでくる・・・。バッグ、収録機材、頭、全部灰だらけになってしまった。これか、これが桟敷席前方で味わう片貝まつりか(;^ω^)。

去年と違って今年の片貝はミラーボール(時差式)花火が多数上がった。各花火大会で広がる時差式花火の波は遂にここ片貝にも押し寄せたようである。風は微風とは言え大玉の観覧には差し障りは無い。9日は1発の二尺玉(千輪)、2発の三尺玉(小割入り浮き模様)、1発の四尺玉(錦冠菊)が打ち上げられた。いずれも圧巻の打ち上げだった。今年も感じたがやはり四尺玉の方が三尺玉より開発音が若干大きかったかな?当たり前に思うかもしれないが以前の三尺玉はもっと桟敷席に近い場所から打ち上げられていたらしいので三尺玉と四尺玉でそんなに音の大きさの違いは感じなかったものだ。

時間は5分くらい押していたようだがほぼ定刻通りに9日の打ち上げ終了。帰り支度をしているとバッグの外に出していたレコーダーにびっしり夜露がかかっていることに気付く。夕方頃からぐっと冷えてきたもんね。上着を持ってきたのは正解だった。そしてその夜露の上に灰が降りかかってきた物だから機材・バッグは惨憺たる有様だった。これか、これが桟敷席前方で味わう片貝まつりかorz・・・。

引き続き明日の観覧に備え早めに引き上げる。明日10日は真昼の三尺玉が14時に打ち上がるからそれまでに戻ってこないといけない。そのため今日は長岡に泊まる。会場から出る臨時バスで直接長岡駅に行く方法と、最寄り駅の来迎寺駅まで徒歩30分かけて歩き、そこから鉄道で長岡駅まで向かうかの二択。どちらがいいかな?機材を持って30分歩くのはしんどいな。というわけで最初は臨時バスの列に並んだがあらゆる道路を埋め尽くす車の赤いテールランプを見て何か胸騒ぎ・・・。遠い過去の記憶をたぐり寄せていく・・・そうそう、10年くらい前だったかな?そのときも今回と同じ土曜日開催の年で観覧後臨時バスに乗って長岡駅に向かった。だが道路の激しい混雑の影響で長岡駅に着いたのは午前1時を過ぎた頃。「いかんいかん!」バス待ちの列を抜けて来迎寺駅まで歩き始める。途中2,3台のバスを”徒歩で”追い抜かす。そして来迎寺駅に到着。数分後快速四尺玉号がホームに滑り込んできた。来迎寺駅23時26分発だったが乗客待ちの影響で約7分遅れで発車。日付が回る前に長岡駅に到着。今日はこのまま長岡駅のインターネットカフェに泊まり、明日に向けて英気を養う。重い撮影機材の影響で体の節々が痛い。朝一で近くの銭湯でひとっ風呂浴びよう。各種充電器をセットしてから眠りに就く。

十日へ続く。

渋滞
一向に動く気配が見られない車列
使用機材一覧
写真-
映像TOSHIBA A5529T
レンズ
フィルタ
-
レコーダーPMD670
マイクWM-61A改
録音方式ステレオAB録音
録音レベル5.0 → 4.0
level controlmanual
ATT-10dB
ウインドシールド茶こし+ストッキング
備考ドレイン側定電流回路を使用。
基板上でATTを-10dBに設定した。

一言コメント

旅の落書き帳です。記念に一言どうぞ。

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