奉祝 ふくろい遠州の花火2019

全国花火名人選抜競技大会


観覧日時2019年8月10日(土)
19:00~21:00
天候晴れ
主催ふくろい遠州の花火実行委員会
煙火店三遠煙火(株)
田畑煙火(株)
三州火工
(株)イケブン
(株)磯谷煙火店
(株)紅屋青木煙火店
その他全国選抜煙火店
下車駅JR東海道線
袋井駅 徒歩25分
観覧場所静岡県袋井市
原野谷川親水公園
パンフレット

静岡県。隣県とはいえ地味に横に長いので移動に時間がかかり日帰り観覧が難しいふくろい遠州の花火。2010年に一度観覧したきり長らくご無沙汰だった。来年2020年は東京五輪の絡みでどう開催されるかは不明瞭。それだったら今年久しぶりに観覧してみるか。

立地の都合上最大8号玉までしか上がらない。そんなふくろい遠州の花火が売りにするのは保安距離の短さを逆手に取った迫力。観客の間近で8号玉を嵐のように打ち上げる。その迫力を味わいたければ打ち上げ地点に最も近い有料観覧席から見るべきだ。ふくろい遠州の花火は有料観覧席から見るのが鉄則である。

有料観覧席はいくつかのルートで販売されている。前回2010年は袋井市観光協会からブロック席(一人あたり85cm×85cm)を購入した。周囲にはすし詰め状態のブロック席もあるなか袋井市観光協会から購入したブロック席は不思議と人口密度が低くゆったり観覧することが出来た。今回もそのあたりに期待を込めて袋井市観光協会からブロック席を購入することにした。一人あたり85cm×90cmで4000円。千円ほど値上がりしてるがそれは増えたスペース5cm分と心得る(;^ω^)。

チケット
今回割り当てられたブロック席のチケット

16時袋井駅到着。冷夏予報が見事に外れた2019年夏。今日も終日快晴予報。涼める場所など無い袋井に長居すれば熱中症になりかねない。そこで有料観覧席が開放される16時以降の現地入りを目指したわけだ(ブロック席は早い者勝ちなのであまり遅いと場所を取り尽くされる)。

袋井駅
16時過ぎに袋井駅に到着

袋井駅前で無料配布されてるパンフレットを受け取り、花火に併せた駅前フェスを見せられれば否が応でもテンションが上がる。うちわを仰ぎつつちょうど作付けが始まった田んぼが広がるのどかな田園風景のなか早足で会場まで向かう。

駅前フェス
袋井駅前で開催されていたFUKUROI HANABI FES
会場へ
周囲にはのどかな田園風景が広がる

16時40分。会場着。この炎天下に人の姿はまだまばら。さくっと場所取りを済ませたらちょっと会場を散策してみよう。ここ袋井の有料観覧席はブロック席の他に椅子席も用意されている。そんな椅子席の様子を見てみると・・・、ちょっと前後の間隔が狭いなぁ。荷物を置いたら足の置き場にすら困る。椅子席とブロック席、どちらにするか悩んでいたらブロック席をお薦めする。そんな椅子席の前にこぢんまりと用意されているのがカメラマン席。三脚を堂々と立てて撮影したい人のための場所だ。ちょっと狭くて檻の中にいる気分になるがそこは我慢我慢。

椅子席
椅子席は前後の間隔が狭くて窮屈なのであまりお薦めできない…
カメラマン席
その椅子席の前にへばりつくように配置されてるのがカメラマン席

会場内でひときわ目立つのが「遠州トラック」ののぼり。何を隠そうふくろい遠州の花火をここまで育てた最大スポンサーが遠州トラックなのだ。大富士瀑布を真正面に見据える最高の場所が割り当てられていることが全てを物語っている。

遠州トラック
同大会最大スポンサーにして最大の立役者である遠州トラックには大富士瀑布を真正面に見据える場所が割り当てられている

さて、会場から少し離れた高台にF席(ファミリー席)なる観覧場所が新設されてることに気付いた。2010年には無かった場所だ。ここにも遠州トラックののぼりが立っているのでスポンサー席なのかもしれない。高台になっている分眺望は良さそうだ。三脚も何本か立っているがF席関係者かな?

F席(ファミリー席)
前回2010年に来たときにはまだ無かったF席(ファミリー席)
三脚
F席(ファミリー席)の脇にも三脚群が立っていた。高台にあるため眺望は抜群だろう

それでは有料観覧席から出てみよう。打ち上げ地点を望める場所に移動する。クレーンでつり上げてるのは今年から設置するというタワー花火かな?2基設置するようだ。

タワー花火
クレーンでつり下げられているのは2基のタワー花火。今大会初登場とのこと

日が傾くと広愛大橋がいい感じに会場に日陰を作ってくれた。自分の席に戻ろう。打ち上げ1時間前だというのに袋井市観光協会から購入したブロック席の人口密度は周囲に比べるとまだ低い。今回ものんびり観覧できそうだ。ブロック席を袋井市観光協会から買ったのは正解だった。

ブロック席(16時)
袋井市観光協会から購入したブロック席は打ち上げ1時間前になってもまだ人はまばら。ゆったり観覧できそうだ

19時。打ち上げ開始。9年ぶりの観覧となるふくろい遠州の花火の始まりだ。強いとは言いがたいが適度な順風(東南の風)が吹いているおかげで煙の心配は無用。物量勝負のふくろい遠州の花火において大量に発生する煙を吹き飛ばしてくれる順風は頼もしい存在だ。

今回は撮影機材はCanonのKiss M、録音機材はPMD670レコーダーとWM-61A改マイクで臨む。猛爆と言っても差し支えないふくろい遠州の花火。前回マイクは高SPLのJLI-60A改を持参した。今回はマイクプリアンプを改善した結果かなりの爆音にも耐えうることが判明したWM-61A改を投入することにした。どんな音が録れるのだろうか。楽しみである。

さて、ふくろい遠州の花火はスポンサー花火と競技花火の二つから構成される。まずは全国の名だたる煙火店がしのぎを削る競技花火から。競技花火はさらに「創作逸品花火の部」と「8号玉2発とスターマインの部」の二部に分かれる。単発の花火は写真で、スターマインは映像で記録してみた。

全国花火名人選抜競技大会
創作逸品花火の部
全国花火名人選抜競技大会
8号玉2発の部
全国花火名人選抜競技大会
スターマインの部
SS:1/60 F値:5.6 ND4 ISO:12800 W/B:白熱電球 MIC:WM-61A改+PMD670
FullHD(60P) VP9(CRF30) Opus(320kpbs)

一方のスポンサー花火はスポンサーが全面バックアップする花火のことだ。割物からスターマインに仕掛け花火、ナイアガラと何でもある。久しぶりに来たら仕掛け花火がグレードアップしていた。かぱかぱ動き回る牛(乳業会社の仕掛け花火)に炎を上げながら車輪が回り続けるトラック、そして荷台がかぱかぱ開閉するトラックと多種多彩な仕掛け花火が登場する。最大の仕掛けは何と言っても大富士瀑布空中ナイアガラだろう。二重にかたどられた富士山型のナイアガラがスターマインを盛り上げる。注目株はさらに続く。プログラム中盤に披露されるメロディースターマインにラストのジャンボワイドスターマインだ。特にラストのジャンボワイドスターマインはふくろい遠州の花火の名を全国区にした立役者。そしてそのスポンサーが件の遠州トラックである。遠州トラックの果たしてきた役割の大きさがよく分かる。ちなみに今年からタワー花火が加わったとのこと。このタワー花火、今年横浜で開催された「スカイシンフォニーinヨコハマ presented by コロワイド」に登場したタワー花火に似てるような気がしたけど気のせいかな?

スポンサー花火

9年ぶりに観覧したふくろい遠州の花火。一週間前の天気予報では雨マークが付いていたが蓋を開けてみれば快晴の中観覧することが出来た。このあとは最寄りの愛野駅まで歩き、そこから再び花火会場の脇を通る形で豊橋駅まで乗車した。案の定袋井駅は人が多すぎて全員が乗り切れなかった(袋井駅始発の臨時列車もあるので心配するほどでもないが)。豊橋駅からは上りムーンライトながらに乗車。再び花火会場の脇を通って都心方面へと向かった。結構な強行軍だがそうするだけの価値は十分ある花火大会だと思う。

愛野駅
愛野駅(22時頃)
ムーンライトながら(豊橋駅)
豊橋駅よりムーンライトながらに乗車して帰還

さて録音の確認。マイクプリアンプを見直したこともありWM-61A改でもラストのジャンボワイドスターマインの爆音を問題無く収録することができた。WM-61A改は想像以上に爆音に耐えるマイクのようだ。ただ花火の音が歪まないよう出力を絞って録音すると相対的に会場内のBGMや歓声が小さくなってしまう。ここらへんは何とも歯がゆいところ。

会場
使用機材一覧
写真Canon Kiss M
映像Canon Kiss M
レンズCanon EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
フィルタND4
レコーダーPMD670
マイクWM-61A改
録音方式ステレオAB録音(30cm)
録音レベル4.0
入力ライン入力
level controlmanual
ATT-10dB
ウインドシールド-
備考マイクは五円玉で作ったホルダーに固定
ケーブル部分をテープで固定

一言コメント

旅の落書き帳です。記念に一言どうぞ。

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