関東地方の花火大会では初めてとなる四尺玉を上げたこうのす花火大会。さかのぼること2年前の2013年のことだった。去年晴れてギネスに登録されたらしい。開催場所の鴻巣は埼玉県と気軽に行ける距離なのでせっかくだし出かけてみよう。
当日の天候は打ち上げ終了までギリギリ曇りとのことだったが神奈川は既に雨模様。天気予報を信じて北上する。2時間弱で鴻巣駅に到着。こちらはまだ雨は降ってないようだ。打ち上げ終了まで持ってくれよ。
早速会場まで向かおうとすると駅前広場に大玉が鎮座してるでは無いか。よく見れば「四尺玉」の文字が。なるほど、四尺玉のレプリカですか。去年四尺玉がギネスに登録されたとあって街ぐるみで四尺玉を名物にしようという心意気が伝わってくる。

駅を降りると早くも花火が見える。そうそう、言うのを忘れていたけどこうのす花火大会は18時半から約2時間開催される。ただこうのす花火大会、最後の四尺玉、三尺玉が打ち上げられる「鳳凰乱舞(おおとりらんぶ)」に全ての力を注力する余りそれ以外の花火は若干間延びした感が否めない。結構冷えてくるこの時期に2時間フルで観覧しなくてもいいのではと思い鴻巣駅に着いたのは19時頃。だから既に花火は打ち上がっているのである。打ち上がる花火を目印に会場に向かおう。ん?でもまだ中盤にさしかかろうかという時間なのに結構いい玉が上がってるな。2,3年前のこの時間帯は尺玉すら滅多に見なかった気がするのだが・・・。
とりあえず無料エリアの荒川土手を目指そう。前回観覧した2年前は最初そこから観覧していたけど寒さからくる尿意に耐えきれず撤収してしまった。用を足してから戻ってはみたがあまりの人混みで元の場所には戻れず、畑の脇の路地からラストの「鳳凰乱舞」を観覧したっけ。今回はあまり水分は摂取せず、上着も着用して防寒対策はきちんとしてきたから大丈夫のはず。無料エリアへの道は相変わらずの人混みだが駅方面に帰る人の多さも目を引く。「ここの花火は最後が名物なんですけど^ω^;)…」。最後を見ずして帰るのは理解に苦しむが・・・ん?もしかしたら寒さが原因でトイレを我慢できずやむを得ず帰路についたのか?!
荒川の河川敷に到着。2年前、会場到着直後に観覧した無料観覧場所である。人でごった返しているものの、途中で帰ったであろう人が残したスペースがちらほら散見される。だから一人分のスペースくらいなら簡単に見つかる。ここから観覧しよう。
無料エリアの先頭付近ではあるものの、四尺玉打ち上げのため保安距離を大きめに取っているため打ち上げ地点はかなり遠い。会場アナウンスではしきりに「会場内に火の粉が降ってくるかもしれないので気をつけてください」と言ってるが少なくともここ無料観覧場所に関係のある話では無い。立ち入り禁止エリアを挟んで北側に有料観覧席が用意されてるらしいからおそらくそちら側の話だろう。

そんなこんなで滞りなく打ち上げは進み、いよいよラストの「鳳凰乱舞」がやってきた。煙掃けを待っていたのと立ち入り禁止エリアに人が立ち入ったとのことで打ち上げは若干遅れたが本花火大会最大の目玉の花火の打ち上げが開始された。序盤は三カ所、そこからさらに打ち上げ箇所が増えていきながらの尺玉同時打ち。「こんな玉どこに隠し持っていたんですか」と言いたくなるような良質の尺玉が惜しげも無く投入される。そして本日最初の大玉、三尺玉が打ち上げられた。レコーダーの音量は2.0に設定していたが若干レベルオーバー。慌てて1.5に引き下げる。三尺玉の次は四尺玉が控えているからだ。そしてラストに四尺玉の打ち上げ。形はややいびつながらも雲や煙に邪魔されること無く大輪の花を夜空に咲かせていった。
それじゃ帰りますか。河川敷に通じる道は細く、行きの時も人でごった返していたが観覧客が一気に集中する帰りはさらに混雑がひどくなる。会場から細い道に入るのにも交通整理に引っかかるくらいの混雑ぶりだ。細い道に入った後は2年前に観覧した場所でもある脇道にそれて太い幹線道路をめざす。人でごった返す細い路地を通って駅まで戻るのは気が引けたからだ。
駅に戻る途中から感じてはいたが今回の様に短い観覧でもまた前回のように尿意を催してきた。防寒対策も取り、水分摂取も控えてきたつもりだったのだが。最後の「鳳凰乱舞」を見ずに帰っていった人たちの気持ちも何となく分かる^^;)。
鴻巣駅のホームで電車を待っていると入ってきたのはなんと平塚行き。以前から新宿経由の湘南新宿ラインは通ってはいたが、今年からさらに東京経由の上野東京ラインが加わった。今まで高崎線から東海道線に乗り継ぐには上野駅と東京駅と二回乗り換えていたところがゼロ回(直通)になったのである。こうして南関東の人が北関東の花火大会を観覧できるようになり、同時に北関東の人も南関東の花火大会を気軽に観覧できるようになった。便利な時代になったものである。
ところで今回は録音装置を若干変えてみた。従来はレコーダーのファンタム電源(+48V)を利用してコンデンサマイクを駆動していたが最近ノイズが多く乗っていることに気がついた。花火の録音の際はボリュームを下げてるのでノイズは気にはならないはずだがどうも気分が悪い。そこで今回は電池でコンデンサマイクを駆動する回路(通称パナ改)を急遽作って録音に挑んだ。さらにその回路も左右で設計を若干変更してみたのだが違いにお気づきだろうか?右マイク用の回路の方が入力耐性が若干高いはずだが皆さんの感想やいかに。ちなみに三尺玉・四尺玉は前回と同様相変わらずクリップ(歪み)してしまいましたな。電気回路の工夫で克服できないところを見るとWM-61Aの構造に起因する限界に達しているのかもしれない。
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正三尺玉は2分、四尺玉は3分23秒打上
写真 | - |
映像 | TOSHIBA T008 |
レンズ フィルタ | - |
レコーダー | PMD670 |
マイク | WM-61A改 |
録音方式 | ステレオAB録音 |
録音レベル | 2.0のち1.5 |
level control | manual |
ATT | -20dB |
ウインドシールド | 無し |
備考 | 左側マイクは9Vバッテリ駆動方式のパナ改 右側マイクは新方式のパナ改 |
一言コメント
旅の落書き帳です。記念に一言どうぞ。