第12回こうのす花火大会

観覧日時2013年10月12日(土)
18:30~20:30
天候晴れ
主催鴻巣市商工会青年部
煙火店-
下車駅JR高崎線
鴻巣駅 徒歩20分
観覧場所埼玉県鴻巣市
荒川河川敷
パンフレット

四尺玉と言えば言わずと知れたギネスにも載っている世界一の大きさを誇る花火玉。世界で唯一新潟の片貝祭りで打ち上がっていた四尺玉がなんと埼玉の地で打ち上げられるという。当然関東地方では初となる四尺玉である。

その世界で二例目となる四尺玉の打ち上げに挑戦するのがこうのす花火大会である。開催回数は今年でまだ12回目と若い花火大会でもある。こうのす花火大会はこれまでラストに尺玉乱れ打ちをしたり三尺玉を打ち上げるなど注目を集める花火を打ち上げてきた。そのこうのす花火大会、今年はラストに四尺玉の打ち上げを加えるという。これは是非見届けなければ。四尺玉の打ち上げということで当然レコーダーも持参して観覧に望むことにする。

今年の花火大会は何かと天候に恵まれなかった。こうのす花火大会の先週に開催された土浦全国花火競技大会も悪天候の中での開催だった。不安の中でのこうのす花火大会観覧であったがなんとか当日の天候は快晴に恵まれた。しかも10月だというのに日中は半袖でも暑いくらいの気温。だが予報によれば夕方から北風が強まって急激に冷えてくるとか。暑いが長袖を着用して出かけることにした。

午後5時半、鴻巣駅到着。こうのす花火大会は2011年に一度観覧しているため多少の土地勘はある。ただ今年は四尺玉を打ち上げることから立ち入り規制範囲が拡大されたらしい。2011年のときは途中に現地入りしても十分観覧スペースはあったが今年はどうだろうか。そうこう考えているうちに会場近くにつく。なんと・・・人、人、人の群れ。会場への道路が狭いこともあってとにかく歩くのすら難儀する。本当はもっと打ち上げ場所に近づきたかったがこの混雑を考えて近場の原っぱから観覧することにした。

座って観覧しているとやたら風が強くなってきたことに気がつく。あんなに日中暑かったのが嘘のようだ。「寒い…」底冷えする。出かけるときに長袖を着てくることすら躊躇したのに今となっては上着が欲しい…。そして寒くなれば自然と催してくるのが…そう、尿意。「トイレ…」こうのす花火大会は2時間打ち上げが続く。開始後まだ30分過ぎたぐらいでとても終わるまで我慢できそうに無い。苦渋の決断で撮影・観覧は中断してトイレを探すことにした。

はて、トイレはどこにあったっけ。現地入りしたとき既にあたりは暗かったためよく把握していない。とりあえず投光器がある付近に行ってみると果たして仮設トイレがあった。が、そのトイレに対して並んでる列がとんでもなく長い。しかも全然前に進まない。トイレの数が圧倒的に足りてないからだ。これは我慢しきれない可能性があると思い大通りに出てみることにした。とはいえ駅からは離れた場所。あたりは何も無い。とりあえず駅の方向に向かってみたところコンビニがあるではないか。早速トイレをお借りしますと言うことで店内に入ってみたらやはりここも行列…。これだけ会場から離れたコンビニでもこの列ですか。とはいえ会場のトイレの列に比べればまだマシなのでここで用を足すことにした。

ようやく用を足し終えてみたら既にラスト30分を切っている。トイレに1時時間近く費やしていたことになる。せめて四尺玉くらい見届けてから帰ろう。そう思い再び混雑した会場を目指す。おそらく細い道路にあふれかえった人で同じ場所にはもう戻れまい。新たな観覧場所を見つけねば。あたりを散策する。畑の中の一本道を進むと会場近くに行けそうだ。警備員さんが立っていることからもこの道が会場に通じる道であることは濃厚だ。早速道を降りていくと果たして会場近くに出ることが出来た。しかも多少高い場所なので打ち上げ場一帯を見渡すことが出来る。早速撮影・録画の準備に取りかかった。写真は撮らないのでマイク・携帯といった機材は手持ち、路上と言うこともあり立った状態で撮影することにした。

「鳳凰乱舞(おおとりらんぶ)」と銘打つラスト。尺玉乱れ打ちに加え正三尺玉と正四尺玉が打ち上げられた。三尺玉は中盤に打ち上げ。見事に夜空に小割入りの大輪の花を咲かせた。そしてラストに四尺玉。片貝でも四尺の打ち上げに成功するまで何年か要した。ここ鴻巣では片貝とは別の煙火店(アルプス煙火という噂を耳にした)が担当する。果たして成功するだろうか。期待を一身に背負った四尺玉が夜空に打ち上げられた。小割入りの大輪が夜空を染める。打ち上げ成功!関東では初となる四尺玉が打ち上げられた記念すべき花火大会となった。三尺玉に比べ若干盆が小さい感も否めなかった四尺玉だが打ち上げ成功の意義は大きい。こうのす花火大会の名物として育っていくことを期待したい。

鳳凰乱舞
  • 正四尺玉、正三尺玉、尺玉三百連発

最後に録音に関して。三尺玉、四尺玉が打ち上がるとあって気合いを入れて録音に臨んだ。マイクはWM-61A改。大きな音でもしっかり録れるようマイクに金属クリップを重し代わりに取り付け、それ自体を輪ゴムで吊して余計な振動が伝わらないようにした。結果はよく大きな音を録音した際に起きる不応期は発生しなかったものの音がクリップしているような感じを受ける。レコーダーのボリュームは2.0と十分に絞った。もっと絞るべきだったろうか。それともWM-61で大玉を録音しようとしてることが間違いなのか。録音に関してはやや課題が残る結果となった。