第58回諏訪湖まつり湖上花火大会


観覧日時2006年8月15日
19:00~21:00
天候晴れ時々曇り
主催諏訪湖祭実行委員会
煙火店三遠煙火(株)
中日本火工(株)
(有)一福煙火店
(株)齋木煙火本店
(株)山内煙火店
(株)紅屋青木煙火店
武舎煙火工業(株)
(有)関島煙火製造所
(有)太陽堂田村煙火店
(株)小口煙火
下車駅JR中央本線
上諏訪駅 徒歩8分
観覧場所長野県諏訪市
石彫公園(諏訪湖湖畔)
パンフレット

打ち上げ数は(公称)4万発を越え、今や名実ともに日本有数の花火大会になった感がある諏訪湖まつり湖上花火大会。今年はさらに二尺玉・三尺玉水上大スターマインが復活すると聞けば行かない理由を見つける方が難しい。

年々地道に規模を増していく花火に呼応してか有料自由席のチケットの入手もますます困難になってきた。有料自由席チケットは前売り券・当日券ともに販売は現地のみなので遠くに住む者にとってはオークションくらいしか事前にチケットを入手する方法がないのも事実である。その有料自由席のチケット(石彫公園)、去年は花火大会開催直前になる頃にはヤフオクで3200円で落札できたのに今年は一向に値が下がらない。値が下がるどころか逆に花火大会が近づくにつれ4000円、5000円、なかには6000円の値を付けて落札されるものも出るほどの高騰ぶりである。一枚2000円のチケットに対してこの値段は理解しがたい。幸い一度に多数出品したオークションにうまく潜り込んでなんとか3500円で落札することができたがこの高騰ぶりが今後も続くようだと周辺の無料で観覧できる場所を検討する必要がありそうだ。

さて9月の第一土曜日に開催される新作花火も含めると諏訪湖の花火は過去3回観覧してきたが3回とも雨に降られるという憂き目にもあってきた。その3回の中には日中陽が差すほど好天だった日も少なくない。信じがたいほど変わりやすい天候なわけだが地元の人に言わせればそれが諏訪の特徴らしい。つまるところどんなに予報で晴れと報じられていても雨対策は完璧にしておけということである。そして天気予報は本日の諏訪市の天気を”晴れのち曇り”と予報している。ホントですか?台風10号の影響でこっち(神奈川)は未明から雨が降ってるんですが・・・。もっとも諏訪に行くときは傘、機材が詰まってるリュックを雨から守るための大きいビニール袋、雨合羽(自由観覧席で後方に座る人の視界を遮る傘を差すことは厳禁)を予報のいかんに関わらず持参するよう心がけているから備えは万全だ。

中央線に乗り換えるべく八王子駅で電車を降りるが雨は依然降ったままである。一時的に雨脚が強くなったかと思うとすぐに小雨に変わったり、台風の影響を受けた雨の降り方であることがよく分かる。今日は行くのを止めておくべきだったかと何度も後悔したがそんな気分は笹子トンネルを抜けた当たりで突然払拭されることになる。信じがたいことにトンネルを抜けると雨がやんでいたのだ。さらに進んでいく毎に天候は回復していく。遂に甲斐大和にさしかかる頃には青空が空一面に広がった。「いいぞ!このまま持ってくれ!」

石彫公園は有料自由席なので場所は早い者順にいいところから埋まっていく。ゲートオープンは午後3時だがもちろん午後3時に現地に到着するようではいい場所は確保できない。また今年はオクでのチケットの高騰ぶりから観客の出足も速いことが予想される。というわけで現地到着は午前11時過ぎになるよう出発することにした。そして上諏訪駅に到着したのは定刻通り11時過ぎ、日差しもまぶしいくらい強い。食料を調達すると石彫公園のゲートに並ぶべく諏訪湖に向かう。列の最後尾はどこですか・・・、お、あったあった。最後尾の立て札を見つけた。あれ?気のせいか去年と並んだところが変わらない気がする。去年は午後1時に現地入りした。それより2時間早く来たのに去年とほとんど変わらない位置とはトホホ・・・。やはり年を追う毎に場所取りは熾烈になってきているのだろうか?とにかくシートを敷いて列に並んでおく。

12時30分を回った頃、石彫公園の有料観覧席チケットの当日券の売り切れを伝えるアナウンスが聞こえてきた。と、同時に空に雲が広がり始める。もともと天候が変わりやすい諏訪に台風が加わればいつ土砂降りの雨が降ってきてもおかしくない。その後も晴れたり曇ったりを繰り返しながら時間は過ぎていく。天気よ、なんとか持ってくれ。

15時。有料自由席の場所取りが解禁された。より前をめざし皆シート片手に駆け足で場所取りをしていく。より前で見るのも重要だが有料自由席でもう一つ忘れてはならないのは”立地”だ。有料自由席の石彫公園はかなり起伏に富んでいる。窪地に陣取ろうものなら前が見えないだけでなく雨が降ったときにそこは”池”になる恐れがある。いくら前方であっても窪地は避けることをお薦めする。結果確保出来た場所は早くから並んだ割には去年と大して変わらない場所だった。

石彫公園
観覧場所から周囲を一望する

場所取りが済めばあとは打ち上げまで特にやることは無い。会場周辺を散策してみよう。何でも今年は水上二尺玉・水上三尺玉が復活するらしい。どっかにそのやぐらがあるはずだ。あった。もう一つの有料自由席・湖畔公園からそれらしきやぐらを目視することができた。他にそれっぽいやぐらは見当たらないしこれじゃないかな。

水上大スターマイン
これが水上二尺玉か三尺玉のやぐらじゃないかな?

19時、打ち上げ開始である。ちょっと雲は多いが天気はなんとか持ってくれた。風は予報とは違う北北東の風。強い風とは言い難いがまずまずの風向き。ここ石彫公園はとにかく打ち上げ地点の初島に近いのでカメラで全景を収めるのは難しい。そこで今回もワイドコンバージョンレンズを装着しての撮影となる。またマイクはヤマト、Kiss of Fire、そして水上二尺玉・水上三尺玉の爆音に備えJLI-60A改を持参した。

17時半過ぎ
天候はなんとか持ってくれそうだ
オープニング

途中連星を確認した。赤から緑に変化したり点滅したり渡良瀬遊水池花火大会で見た連星に酷似していた。同じ煙火店の連星かな?さて諏訪湖まつり湖上花火大会は前半競技花火、後半スポンサー花火の形態を取る。競技花火は打ち上げの最中は煙火店名を明かさないなどバイアスが入り込むのを極力避ける徹底ぶりである。

競技花火「割物花火」
競技花火「スターマイン」

そんな競技花火が終わると次は後半のスポンサー花火の番だ。諏訪湖まつり湖上花火大会も佳境に入っていく。今年も帰ってきたヤマト花火「No.38 ウルトラスターマイン ミラクルファンタジー」に備えレコーダーのボリュームは2.5まで絞った。ただそれでもあえなく飽和。ヤマト花火の波動砲、どんだけすごいんですか(´・ω・`)・・・

スポンサー花火
No.37 尺玉大スターマイン Digital World
No.38 ウルトラスターマイン ミラクルファンタジー

そしてKiss of Fire。湖上の杭の上に固定された花火玉に次々と点火していく諏訪湖花火の名物だ。花火玉そのものは水には浸かっていないので綺麗な半円を描く。通例左右の小さい玉から点火され、中央に近づくにつれ徐々に玉のサイズが大きくなっていく。今回は途中中央の玉が先に点火されるエラーが発生するも無事最後まで完走。打ち上げてから開発する通常の玉に比べて水上花火はより近い場所で開発するからか、はたまた同じ花火玉でも半分にしか開かない分空間に伝わるエネルギー密度が2倍になるからか観客席に到達する爆圧は容赦が無い。この爆圧を味わうために諏訪湖に来るという人も多いはず。

スポンサー花火
No.39 水上大スターマイン Kiss of Fire

いつもならこのあとナイアガラが点火されてほんわかしながらお開きという流れだが今年は違う。そう、水上二尺玉・三尺玉が残ってる(`・ω・´)!点火方法は大胆だ。諏訪湖沖合に設置された二尺玉・三尺玉の導火線に点火したらボートで一目散に安全な場所まで逃げる。熊野大花火大会の海上三尺玉の点火方法とほぼ同じだ。今回粹だなと感じたのは点火から待避までの無線のやりとりの一部始終を会場放送に流してる点だ。現場の緊張感がよく伝わってくる。当然この無線のやりとりも収録したのでお聞き頂きたい。レコーダーのボリュームは2.5まで絞ったのにヤマト花火の波動砲にはしてやられてしまった。水上二尺玉・三尺玉はさらに2.0まで絞って万全の構えを取る。

無線のやりとから今まさに点火されたことを知る。その後ボートのエンジン音が鳴り響き安全な距離まで必死に離脱してる様子が伝わってくる。そしてボートのエンジン音が消えた瞬間二尺玉が開発。しばらくしてから三尺玉が開発した。大成功だ。保安距離の都合上三尺玉がより遠い場所に設置されていたのだろう。石彫公園からは二尺玉の方が三尺玉よりも大きく見えた。ただレコーダーには三尺玉の方がより大きい音として記録されている。音は三尺玉の方が確かに大きかったようだ。ただ音の迫力に関していえばKiss of Fireの方が上だった。水上二尺玉・三尺玉は音の壁が体をすり抜けていく感覚だったのに対してKiss of Fireは音の壁が体にぶつかるという感覚だった。遠くの二尺玉・三尺玉より近くの尺玉の方が迫力は上のようだ。そう、肝心の水上二尺玉・三尺玉の音。家に帰ってから確認したらやはり潰れている。ボリュームを2.0まで絞ったのに、ムムム・・・。

二尺玉・三尺玉水上大スターマイン

とかく雨に降られることで有名な諏訪湖の花火。今年は台風が来てるというのに珍しく雨には降られず快晴のなか観覧することができた。でも夜行列車に乗って朝方神奈川に戻ってきたら昨日出かけたときと同様まだ雨が降っていた。諏訪と神奈川、そんなに距離が離れているわけではないけど気候区分はかなり差があるらしい。

上諏訪駅松本・岡谷方面の入場ゲート
上諏訪駅松本・岡谷方面の入場ゲート
使用機材一覧
写真Nikon E5200
映像Nikon E5200
レンズ-
フィルタ-
レコーダーPMD670
マイクJLI-60A改
録音方式ステレオAB録音(90cm)
録音レベル2.5
※水上二尺玉・三尺玉のときだけ2.0
入力MIC入力
level controlmanual
ATT-20dB
ウインドシールドスポンジ
備考マイクは花火の方向に向け
スポンジは風が無かったので途中で外した

一言コメント

旅の落書き帳です。記念に一言どうぞ。

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