第25回神岡南外花火大会

観覧日時2004年9月14日(火)
18:30~20:30
天候曇り時々晴れ
主催神岡南外花火大会実行委員会
煙火店(株)北日本花火興業
(株)和火屋
下車駅JR奥羽本線
神宮寺駅 徒歩10分
観覧場所秋田県大仙市
中川原コミュニティ公園
(雄物川河川敷)
パンフレット

9月10日に開催された片貝まつりを観覧した後、そのまま帰るのはもったいないと東北・北海道地方を旅することにした。そんな東北・北海道地方の旅をサポートしてくれるフリー切符がある。北海道&東日本パス。連続する五日間JR東日本とJR北海道の普通列車・快速列車が乗り放題になる。細かい違いはあるが青春18きっぷの北海道・東日本限定版だと思って差し支えない。片貝まつりの翌日、9月11日から使用を開始したので9月15日まで乗り放題になる。

このフリー切符を使って北海道まで旅行した。その帰途で東北地方でとある花火大会が開催されると聞いた。花火の町大曲の隣町の神岡で毎年9月14日に開催される神岡南外花火大会。夏に開催される大曲の花火ほどの規模は無いらしいが本場大曲の近場で開催される花火大会とあっては気になる。ちょうど旅の帰り道でもあるので寄ってみることにした。

午後4時過ぎ、神宮寺駅にて下車する。今日ここで本当に花火大会が開催されるんですか?旅ぼけして日にち間違えたかな?不安になるほど下車した乗客はまばらだった。とりあえず駅を降りて会場となる雄物川に向かう。

神岡
警官がいるので何らかの祭りは開催されるとは思うのだがそれにしても人が少ない

会場に到着すると観客をみかけてホッとする。でも会場はがら空き。好きな場所を好きなだけ陣取れる。そこで誰も場所取りしていなかった階段の最前列を陣取らせてもらった。陣取ると言っても人なんて来る気配が無いから階段の上に適当に荷物を置き三脚を展開し地べたの上に座っただけである。結局最後まで周囲を観客に囲まれることは無かった。

会場
観客がいるので間違いなく花火大会は開催されるはずだ。ちなみに後ろに見える山は神宮寺嶽
会場
17時を過ぎてもメイン会場は閑散としている。とてものどかな花火大会であることが分かる。
会場
階段部分なんて人っ子一人いないので遠慮無く最前列を取らせてもらった。

大会本部らしき場所では甘酒を無料で振る舞っていた。とてもアットホームな感じの花火大会だ。ただきちんと録音もしたかったのでアルコールは遠慮させてもらった。甘酒が振る舞われていた理由は次第に判明する。日が沈むにつれ気温が下がってきたのだ。9月半ばといえどここは東北。夜はさすがに寒い。持参したジャンパーを着込む。

大会本部
大会本部では無料で甘酒が振る舞われていた。それだけ寒いと言うこと。

そして定刻通り打ち上げ開始。正直地方のローカル花火大会だろうと高をくくっていたらのっけから度肝を抜かれる。目の前で花火があがったのだ。ここは雄物川河川敷だが打ち上げ場所は対岸ではなく観客がいる側のようだ。玉のサイズこそ小さいものの近い分迫力が増す。そして驚いたことに終盤にかけてミュージックスターマインがいくつか上がった(フィナーレは平原綾香の『ジュピター』)。音楽付き花火など地元の比較的大きな都市型花火でも見たことが無い。規模は小さくても花火の町大曲の近くで開催されている花火大会。取り入れている内容では最先端を行く。

過度な期待はせずに観覧した神岡南外花火大会。その思いはいい方に裏切られた。大曲の花火はまだ見たことが無いがこんな素晴らしい花火がローカルな花火大会で打ち上げられるのだから大曲の花火ではさぞかし素晴らしい花火があがるのだろう。機会があれば大曲の花火と併せて神岡南外花火を今一度観覧したいものである。

今回は花火大会全編を録音してみた。使用マイクはDPA4062。レコーダーはPMD670。全編そのままアップロードしてみた。神岡南外花火の雰囲気が少しでも伝われば幸いである。

モノラル録音(花火大会全編収録)

花火大会終了後は神宮寺駅に戻り電車を待った。駅舎は既に無人でおそらく花火観覧帰りだろうわずかな乗客がホームにいるだけである。都会の花火大会では考えられないほどのんびりしている。このあと途中大曲駅で一度電車を降り、噂に聞く花火の町大曲の夜を味わってみた。当然人影は無く閑散としているがこれが花火当日になると人で溢れかえることになるのだろう。その後横手駅まで電車で行ってマンガ喫茶で一夜を過ごした。北海道&東日本パスの有効期限は明日まである。最終日はのんびり鈍行に乗って東北を縦断しながら帰宅するとしよう。花火(9/10片貝まつり)から始まった旅は花火(9/14神岡南外花火大会)にて終了である。