8月1日固定開催の神奈川新聞花火大会。日曜日に開催されるのは2004年以来6年ぶりということになる。2004年に観覧したときは午後1時頃に臨港パークに乗り込んだわけだがほとんどの場所は既に取られていて、辛うじて一人分のスペースを見つけることができて事なきを得た。やはり日曜日開催は手強い。6年ぶりとなる日曜日開催。今回は早めに出かけよう。
臨港パークに到着したのは午前9時。自分では十分早くに来たつもりであるがあたりを見渡して愕然。木の後ろなど観覧は論外の場所を除いてほとんど取り尽くされている。さてどうしたものかとオロオロさまよっているとようやく巨大シートと巨大シートの間に一人分くらいのスペースを発見。花火観覧に際してこの手の巨大シートの隣は忌むべき場所の一つであるが背に腹は代えられない。今回はここから観覧することにする。
ほとんどのシートが無人であることを考慮するとおそらく場所取りは前日の土曜日にあらかた勝負が付いていたのだろう。花火大会によっては前日の場所取りを禁止しているところもあるが神奈川新聞花火大会もそろそろ同様の対策を真剣に考えなければならない頃ではないか。
しかしこの日は暑い…。日差しに加え、湿度も高いため(ベイブリッジが霞むほど)座っているだけで汗がしたたり落ちてくる。このままシートの上にいても無駄に体力を消耗するだけなので屋内に退散することにした。周辺にはホームセンターや本屋などいくらでも時間を潰せる場所があるのが嬉しい。そうそう、この日はちょっと遠出して横浜のお隣、京急神奈川駅の近くにある中央卸売市場内の市場食堂「秋葉屋」でニラレバ定食(普通盛り)を食す。これがまた特徴のある食堂でここの普通盛りは世間一般で言う大盛り。以前なんとなしに大盛りを頼んで出てきた定食を前にした絶望感といったらもう…。我こそはフードファイターという方はどうぞチャレンジあれ( ゚д゚)/~
この中央卸売市場は山内ふ頭の一角にある。山内ふ頭は陸の孤島でそもそも市場の関係者以外は来ることがない場所だったわけだがつい最近ふ頭の先っぽに立派な橋が架かって交通の便がいいふ頭になった。ところでその橋は山内ふ頭とどこを結ぶ橋なのだろうか。なんと花火を観覧する臨港パークのすぐそばにかかる橋なのである。そういえば6年前に観覧したときは橋桁を作ってる最中だったのを覚えている。その橋がようやく完成したわけである。6年前を思い浮かべながら感慨深く橋を渡らせてもらった。というわけで臨港パークでご観覧の皆さん、徒歩5分ほどで行けるようになった中央卸売市場の定食屋さんはいかがですか?
臨港パークは例年午後5時を過ぎると入場規制を行う。日曜開催の今年はもしかしたら入場規制が早まるかもしれないので早めに戻ることにしよう。今回収録に際し若干機材を変更した。横浜港花火ショーのときはマイクを収めた茶こし(これは風防代わり)をマスキングテープで板に固定していたがこの原始的な方法を改め、茶こしにLアングルのアルミ板とそれにマジックテープを装着して板に脱着する方式にした。マイクの脱着はマジックテープを介し何度でも行える。これで突然の雨に降られてもスムーズに機材を収納できるようになるはずだ。
午後5時。予想通りに臨港パークは入場規制発動。日曜開催とあってやっぱり今日は人が多い。そうそう、会場アナウンスに英語も含まれるようになったようだ。横浜の花火大会もだいぶ国際色豊かになったのね。
定刻通りに花火打ち上げ開始。しばらく撮影をご無沙汰していたためかタイミングをやたら外す外す…。大会目玉の名人玉もなかなかシャッターのタイミングが合わない。そうそういつの間にか四重芯の尺玉が登場するようになってたのね。四重芯なんて競技大会でしかお目にかかれないと思っていた。なるほど、横浜でも四重芯を拝見できる時代になりましたか。
花火は滞りなく打ち上げられるもカメラの自作レリーズが壊れ、以後直接指でシャッターを押すはめに。久しぶりの撮影だといろいろと調子が狂うのね。
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山崎芳男 作(茨城)